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プロサーファー《大原洋人》
安定したパフォーマンスを
発揮するための「香り」とは?
|アスリートと香りのいい関係

2025.5.21
プロサーファー《大原洋人》<br><small>安定したパフォーマンスを<br>発揮するための「香り」とは?<br>|アスリートと香りのいい関係</small>

お香や精油など、取り入れ方は無限大の“香り”。そんな香りと世界的アスリートのつき合い方とは?今回は、東京2020オリンピックに日本代表として出場した、プロサーファーの大原洋人おおはら ひろとさんにその秘密をうかがった。

プロサーファー
大原洋人(おおはら ひろと)
1996年生まれ、千葉県出身。6歳でサーフィンをはじめ、13歳で全日本サーフィン選手権大会で日本一に。18歳で世界最大級のサーフィン大会のUSオープンで日本人初優勝。東京2020オリンピックでは5位入賞を果たした。

頭を整理し、心を落ち着かせることで、
波へのアプローチの仕方も定まります。

サーフィンが正式種目として採用された東京2020オリンピックに、日本代表として出場したプロサーファー·大原洋人さんは香りを用いた心身のケアを取り入れている。
「2~3年ほど前に、母がアロママッサージについての勉強を本格的にはじめたことが『香り』との出合いです。使っているものは、すべて母がブレンドしてくれています」

日本にいるときは1~2週間に一度、オリジナルの8種類のアロマを使い心身の状態を検査。コンディションに合わせてブレンドしたアロマオイルで、血流をよくするマッサージをする。
「体調によって、香りの感じ方は全然違いますね。アロママッサージをしてもらうと、スッキリし、コンディションが整う感じがします」

リフレッシュしたいときはオレンジやベルガモットのアロマなど、目的に合わせて使い分けている大原さん。クラゲに刺されたとき用のアロマもあるとか

オーストラリアや南アフリカなど、世界各地で大会が開催され、一年の半分は海外という大原さん。場所によって食事や住環境も変わる中、普段通りのパフォーマンスを発揮することを助けているのも「香り」なのだそう。

「ローズマリーとペパーミントをブレンドしたアロマオイルを常に持ち歩いています。競技する前は、集中し過ぎて、作戦があれこれ浮かんでしまい、思考がまとまらないことがあるんです。そんなときにこのスーッとする爽やかな香りを嗅ぐと、頭の中が整理でき、いい状態を保つことにつながっています」

大原さんの愛用品のアロマとは?

大原さんの母・由紀さんがブレンドしたアロマオイル。家には10本前後のアロマオイルを常備している。ボトルには、母が書いた香りや作用のメモ付き。基本的に既製品は使っていないという

リラックス効果のあるアロマをスプレーにし、遠征時に滞在する部屋で使用したり、風邪症状に作用するアロマを家で加湿器に入れたり……。常に10種類ほど、目的に合わせて暮らしにも取り入れている。

「香りはパフォーマンスを向上させてくれると同時に、心身にリラックスをもたらしてくれる存在になっています」

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text: Discover Japan
2025年5月号「世界を魅了するニッポンの香り」

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